2003年GT回顧

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高松宮記念 〜三者三様〜
1着 ビリーヴ
2着 サニングデール
3着 リキアイタイカン
 
 1枠に入った逃げ馬ショウナンカンプのためのレースと戦前から騒がれていたレースでしたね。前走阪急杯でも58kgを背負って完勝するあたり、彼の強さは本物だと思われていたのでしょう。ただ、一つの不安材料を除いては。「ショウナンカンプは左回りが苦手」。新潟で行われた2002年のスプリンターズSで敗れ去ったことからも、これは事実なのでしょう。しかし、最大のライバル・ビリーヴは大敗を繰り返し、ほかの馬との勝負づけも済んでいた(と思った)ので、自分は頭の中で確定してしまいました。
「ショウナンカンプ−サニングデール」で決まりだ・・・と。
 結果は上のとおりです。アンカツがビリーヴと共に中央GT制覇の夢を果たしました。馬券こそ外れましたが、一度消えかけた炎を再びよみがえらせたビリーヴとアンカツの執念に心打たれました。あんなに鮮やかに復活するなんて。
 ショウナンカンプは何か出だしから怪しかったですね・・・。究極のロケットスタートから相手を引き離すいつもの姿がなくて。ビリーヴが直後に張り付いているのを見た時、「これはビリーヴが勝つな・・・」と思ってしまいましたし。案の定、ショウナンカンプは直線でビリーヴに抜かれた瞬間、力を失って場群に沈みましたね・・・。
 サニングデールに関しては予想通りですね。外枠でさえなければ逆転もあったと思うのですが・・・。これも福永祐一騎手の執念を見せ付けられた感じがします。
 やはり、生で見たGTだけに、色々と思い入れは深いですね。他の人から見れば究極の名レースではないかもしれませんが、自分の中では心に残るレースです。



桜花賞 〜スティルインラブ物語序章〜
1着 スティルインラブ
2着 シーイズトウショウ
3着 アドマイヤグルーヴ

 「あ〜。出遅れた〜!!」
 同時に悲鳴がこだましたという印象のレースです。やはり、距離適性も気性も問題視されていた超良血馬より、すべてにバランスの優れたスティルインラブに軍配が上がったということでしょう。2着のシーイズトウショウは、決め手がないものの着には食い込むタイプなので、軽視していたのがあだになりました。こうして人気が暴落した時には要注意ですね。 




皐月賞 〜2003年クラシックロード開幕〜
1着 ネオユニヴァース
2着 サクラプレジデント
3着 エイシンチャンプ

 トライアルレースである弥生賞とスプリングSの馬のレベルの違いをまざまざと見せ付けられました。マイラータイプが上位を占めた弥生賞に比べて、強い中距離馬ネオ・サクラがいるスプリングS。ネオユニヴァースはともかく、サクラプレジデントを(鞍上込みで)いまいち信用できなかったのは大きな失敗でした。それにしても、対抗で押したスズノマーチがあんなに後方から競馬するとは思いもしませんでした。



天皇賞(春) 〜俺は菊花賞馬だ〜
1着 ヒシミラクル
2着 サンライズジェガー
3着 ダイタクバートラム
 
 ヒシミラクルをずいぶんと甘く見ていたようです。完全なるステイヤーとしてなら、彼が押し切ると戦前では考えていたのですが、なぜか他の馬に目がいってしまいました。やはり、菊花賞以来、惨敗を繰り返してきたからでしょうか・・・。



NHKマイル 〜新装東京GT戦〜
1着 ウインクリューガー
2着 エイシンツルギザン
3着 マイネルモルゲン

 これは馬券を買っていなかったので、パドックや戦績からどれがくるかな、と思っていたのですが、ゴールデンキャストの1番人気だけはどうしても解せませんでした。2歳にレコードを出したから、ということですが、最近の成績は全然イケてませんよ・・・?おそらく、その時の走りが生涯最高の走りなのでしょう。結局、マイル重賞勝ち馬で決着がつきましたが、実績重視で馬を買ったなら楽に決まったんでしょうね。ユートピアはダート馬だったらしいですし。 




オークス 〜サンデー強し〜
1着 スティルインラブ
2着 チューニー
3着 シンコールビー

 サンデーのワン・ツーで決まりましたね。よく考えたら、重賞の勝ち鞍のないアドマイヤグルーヴを大本命に押していたのだから恥ずかしいです。案の定、出遅れるし。この頃から、「スティルインラブに勝てる牝馬は存在しないんだろうな・・・」と思ったりしました。


日本ダービー 〜新宇宙〜
1着 ネオユニヴァース
2着 ゼンノロブロイ
3着 ザッツザプレンティ

 問題点はただ一つ。ゼンノロブロイ−ネオユニヴァースの馬連を買わなかったこと。どう考えても、おかしすぎる。オッズが安すぎたのなら、その1点買いで勝負するべきでした。サクラは2400はもつ訳ないことは皐月賞がギリギリだったことから判断できたし・・・。知り合いは「田中勝春がダービーを勝てる訳ない」とまで言っていたのに・・・。人馬共に死角のないネオユニヴァースは強いですね・・・。ネオよりサクラが上といってしまった自分が嫌になります。もう一生サクラは買わないでしょう。



安田記念 〜競馬封印〜
1着 アグネスデジタル
2着 アドマイヤマックス
3着 ローエングリン

 競馬(馬券)をしばらく封印するということで、テレビでパドック・オッズ・レースを見ました。出る可能性があるといわれていたヒシミラクル・エイシンプレストンが出てこなかったので、少し残念です。そうしたら、GT5勝の万能ホース、アグネスデジタルが後方から飛んできたということで・・・。




宝塚記念 〜またまたミラクル!阪神競馬場!〜
1着 ヒシミラクル
2着 ツルマルボーイ
3着 タップダンスシチー
 
 それにしても、27時間テレビの途中に競馬の中継が流れていたので、放送はひどい内容でした。未成年の後藤真希がパドックレポートをやった挙句にカンペを読むだけ、「シンボリ」もまともに言えてないのですから。「競馬なめンな!!」と憤ったのが、自分だけではないことを信じたいです。こんな事なら、中京競馬場へ行って馬券買っていればよかった・・・。まあ、杉本清氏の実況が聞けただけでも良しとしますか・・・。
 やはり、レース結果そのものよりも、ヒシミラクルの単に1222万円をつぎ込んだというオッサンに素直に驚きたいです。何の躊躇もなくそんな大金を突っ込めるなんて、恐るべし。どうやら、このオッサンは安田記念でデジタルの単に120万程賭けて、その払い戻し金をそのままヒシミラクルに賭けたそうです。でも、なぜヒシミラクル?安田記念でお世話になったアグネスデジタルはいらないンですか?
 答えはパドックで出ていました。オッサンがあっさりと見捨てたアグネスデジタルは、まさにやる気なしムード満載。一方のヒシミラクルは、レースの間が開いていたとはいえ、気合が入っているのが見えました。ネオユニヴァースはお疲れ気味、シンボリクリスエスも気合は入っていても、休み明けのためか去年の有馬ほどのオーラは感じられませんでした。
 買ったヒシミラクルは、ステイヤーといわれていたのですが、2200も一応こなすんですよね。前年に阪神で2200Mを勝っていますし。



スプリンターズS 〜聖剣伝説デュランダル!!〜
1着 デュランダル
2着 ビリーヴ
3着 アドマイヤマックス

 ビリーヴは、追ってから真っ直ぐに走っていなかったですね。真面目に真っ直ぐ走っていれば、デュランダルの鬼のような猛追も辛うじてしのげたのでしょうが・・・。しかし、デュランダルの上がり33秒1は驚異的。マイルCSでも、この馬を追ってみようと思いました。そして、次回より競馬封印が解除されます。



秋華賞 〜牝馬三冠達成!!〜
1着 スティルインラブ
2着 アドマイヤグルーヴ
3着 ヤマカツリリー

 スティルインラブが勝つと思っていました。強いですし。ただ、彼女は穴馬を連れてくる傾向があるので、サンデーの穴馬を紐でしこたま買ったんですよね。そうしたら、抑えで買ったアドマイヤグルーヴが来てしまって。馬券が当たって損をするというバカな真似をしました。



菊花賞 〜まんまと安藤勝巳!!〜
1着 ザッツザプレンティ
2着 リンカーン
3着 ネオユニヴァース

 ネオユニヴァースの距離適性はやはり2000〜2400Mなのでしょう。
 ゼンノロブロイも、中距離では強いものの、この距離は厳しいか。
 サクラプレジデントは論外。
 となると、やはりモノを言うのは3000への距離適性。このメンバーでザッツにかなう馬はいない、という結論で幕を閉じたのでした。ただの1頭の邪魔者を除いては。
 ・・・リンカーン。こいつはいったい何者なのか。スタミナ勝負にそこそこ強いという感じはあったが、まさか2着とは。




天皇賞(秋) 〜クリスエスは強かった〜
1着 シンボリクリスエス
2着 ツルマルボーイ
3着 テンザンセイザ

 やはり、悔しいけれどシンボリクリスエスの強さは認めざるを得ないでしょう。ツルマルボーイも、東京2000ではよく走りますね。
 ローエングリンは、どう考えても木刀事件の遺恨でしょう。(木刀、後藤、吉田などのキーワードで検索すると出てくると思います)まあ、ローエングリンは好きではないので、どうでもいいんですけどね。



エリザベス女王杯 〜母仔3代GT制覇〜
1着 アドマイヤグルーヴ
2着 スティルインラブ
3着 タイガーテイル

 スティルインラブが負けたのは、京都2200が差しが決まりやすいからだったと信じたいです。



マイルCS 〜聖剣は女王を2度引き裂く〜
1着 デュランダル
2着 ファインモーション
3着 ギャラントアロー

 勝者はスプリンターズSでその激烈な脚を放ったデュランダル。今となっては、本命をエイシンチャンプやサイドワインダーにしたがった理由が謎です。サイドワインダー軸の3連複と、他には、イーグルカフェもテレグノシスもイマイチ買う気がしなかったので、デュランダルを軸に、スペシャルカルドゥーンやファインモーション、バランスオブゲーム馬連をオマケで買いました。そうしたらオマケが当たったというわけで。ファインモーションはここが底値だったので、あとは人気が上がるだけでしょう。人気の高いファインを買う気はさらさらありません。



ジャパンカップダート 〜一騎打ち〜
1着 フリートストリートダンサー
2着 アドマイヤドン
3着 ハギノハイグレイド

 究極の不良馬場ということで、荒れ模様は予測できたのですが、やはりこうした時に来るのは外国馬。何かをしでかす危険をはらんでいたわけですよね。しかも、現在の日本最強ダート馬といわれるアドマイヤドンとの壮絶な一騎打ちを差し返しで制するのですから。やはり、世界の力はすごいです。着外に沈んだサイレントディールはクラシックから嫌い続けていた馬。なのに、武蔵野Sの勝ちで対抗にしてしまいました。ダートのマイルならともかく、中距離で買うとダメそうですね。さて、フェブラリーSではどうしたものか。



ジャパンカップ 〜圧勝劇〜
1着 タップダンスシチー
2着 ザッツザプレンティ
3着 シンボリクリスエス

 実は、京都大章典あたりからジャパンカップの本命はタップだと決めていたんですよね。・・・天皇賞でクリスエスがあんなに強い競馬をする前は。なので、クリスエス、タップを軸に3連複でいいかな、と。重馬場になるとの事なのでネオ、ザッツと外国馬イズリントン、アンジュガブリエルに流しました。
 レースは、タップの圧勝。やはり、人気薄め逃げ馬の放置プレイはいけませんね。まあ、逃げ馬が他にいないということで、こうなることはあらかじめ予測できたのですが・・・。
 ネオは、ザッツに先着を許してしまいました。一時期の勢いは無くなってしまったのでしょうか・・・。




阪神JF 〜荒れ模様〜
1着 ヤマニンシュクル
2着 ヤマニンアルシオン
3着 コンコルディア

 2歳牝馬は荒れるのです。来年は、ロイヤルセランガーとヤマニンアラバスタで超万馬券が出るといいな・・・。(超希望的観測)



朝日FS 〜あと一歩〜
1着 コスモサンビーム
2着 メイショウボーラー
3着 アポインテッドデイ

 メイショウボーラーは、中山1600でも力を十分に発揮しました。サンビームに負けたのは、やはり枠順。




有馬記念 〜ありゃまなラスト〜
1着 シンボリクリスエス
2着 リンカーン
3着 ゼンノロブロイ

 ザッツがかかって暴走、タップダンスシチーも最後に力尽き、そしてクリスエスがレコード圧勝。そして、嫌いなリンカーンが2着。何とも後味の悪い今年最後の競馬でした。
 クリスエスの強さはやはり本物。並みの馬が太刀打ちできるということはなかったのです。パドックからして、特別なオーラが出てましたから(この地点で本命をクリスエスに変えました)。
 ザッツザプレンティはかかったのが全て。中山に呪われてでもいるのでしょうか。来年の春天に期待しましょう。 
 タップダンスシチーは、やはり人気で逃げるのは至難の業。ノーマークの逃げで力を発揮するということなのでしょう。GTでマークされたら脆かったということですか。
 リンカーンは、中長距離ではなかなかの強さを持っているようですが、この馬を軸に買うことは一生無いでしょう。実力云々より、やはり嫌いなんです。
 ゼンノロブロイは、鞍上が強化されればGT獲りも夢ではないでしょう。クリスエスも引退したことで、外国人騎手があなたの手に!!
 ツルマルボーイは人気が落ちていたので、3連複の連として買い目かと思ったのですが、やはり後一歩及ばず4着。やはりベストは2000〜2200か。
 そして・・・さらば、アグネスデジタル。オペラオーを倒し、海外・地方GTも勝利し、万馬券を演出し、競走晩年にレコードも出した偉大な万能戦士よ、君のことは忘れない。